やりがいを感じている仕事ですが
ホームヘルパーの仕事をしていく上で避けて通れないのが腰痛との戦いです。
私はもともとスポーツをやっていたこともあってかなり体力的には自信がある方だったのですが、それでもホームヘルパーの仕事を始めたばかりのときには腰痛に苦しんだ経験があります。
なぜホームヘルパーにとって腰痛がよく起こるかというと、ホームヘルパーの仕事では介護を受ける人を支えたり移動を手伝ったりする関係で中腰になる機会が多いからです。
高齢者の方というのは身長が低めの人が多かったりしますから、しばしば自分の体の方を大きくかがめて下からぐっと支えるような姿勢をとらなくてはならなかったりします。
最初はどうということはなくても、仕事をして2週間くらいが経過した頃にはたいていの人は腰が痛いと感じるようになってしまいます。
介護職についている人のほとんどが腰痛持ち
最初は介護と腰痛は切り離せないものとしてその予防や治療は個人の努力によるものというような扱いがされてきた時期もあったのですが、現在ではあまりにもその件数が多いことと腰痛が原因となって仕事を続けられなくなる人も増加してきたことから、労働災害として本格的な対策がされるようになってきています。
ホームヘルパーにおける腰痛症状の特徴は、他の業種で起こる腰痛と違って30代以降の就業者の発生数が高く、また経験年数が3年未満までの人が全体の半数近くを発症者として占めている点です。
またどのようなときに腰痛が起こるかということも、「人」の移動や支えるときに起こる割合が大変に多い(全体の約8割)となっていることも特徴です。
そこで問題になってくるのが、どうやったらホームヘルパーの腰痛症状を緩和させることができるかということです。
まず腰痛を防ぐためには「重いものを持たない」「腰を曲げたり伸ばしたりという動作をする回数を減らす」ということが最も重要になりますが、介護という仕事の特質を考えたときその頻度を減らすのは簡単なことではありません。
また工場内での仕事のように単に荷物の上げ下ろしではなく人を相手にするため、支えている相手の体重や支えるための力がそれぞれのケースによって大きく違ってしまったり、支えている途中で急に別の方向に動いたりといった過剰な負担がかかることも腰痛を生み出す原因になってしまいます。
そのため現在では少しでもホームヘルパーの腰痛を防ぐため、事業所全体で腰痛緩和のための取り組みをするように政府からの指導がされていたりします。
例えばつまづきや移動の負担をなくすために通路をきちんと整頓したり、電球をきちんと配置して見えづらいところを作らないといった方法です。
しかしながらホームヘルパーの場合いつも同じ場所での介護をするのではなく都度そのお宅で作業をするので、なかなか根本的な改善策がとられていないというのが大きな問題になっています。