介護の仕事をするときにやっておきたい気遣い
介護の仕事では必ず「人」と対面をするわけですから、そこには適切な気遣いが求められます。
自分が担当している高齢者の方の中には、認知症でほとんど現状認識ができないという人もいらっしゃいますが、だからといって相手をモノであるかのように扱っていいわけではありません。
介護をするときにまずしっかりと心がけるように先輩にも言われてきたのがこの「相手を尊重する」という気持ちです。
今現在介護を必要とされている方も自ら望んでそのような状態になったわけではありませんし、自分のことを自分で出来なくなってしまうということは本人としても大きくプライドや尊厳を損なうことだからです。
無口であまり自分のことを語りたがらない高齢者の方であっても、実際には心の中に強いいらだちや不安感、羞恥心や情けなさを感じていることはよくあります。
その気持ち全てを汲み取ることは不可能ですが、少なくとも介護職員として通しておくべき礼儀はきちんと踏まえておくようにすることは大切です。
相手への尊重を態度と見た目で表現する
介護をする相手を仮にきちんと尊重していたとしても、それが何らかの形で伝わらなくては意味がありません。
そこで仕事をするときに私がこれだけはきちんとやっておきたいこととして意識しているのが「身だしなみ」「言葉遣い」「安全管理」です。
まず「身だしなみ」ですがこれは介護を実際に行うときの服装です。
介護の業務は力仕事を含め、かなり体を大きく動かす内容があります。
正直おしゃれに気を使っている場合ではありませんので、仕事着としてはジャージやそれに近い動きやすい格好を選ぶことになります。
このときあまりにも適当に服装を選んでしまうと、ラフになりすぎてだらしない印象になってしまうこともあります。
着用するエプロンや洋服はきちんと洗濯をしてみすぼらしい感じが出ないようにするとともに、できるだけ相手に圧迫感を与えずにすむよう明るい色を中心に選ぶようにしています。
言葉遣いも重要な介護の気遣い
もう一つ重要なのが介護をする相手に対して呼びかけをしたり、コミュニケーションをとるときの話し方です。
私も勤め始めの頃はなかなか利用者さんの顔と名前が一致しなくて、適当に「おじいちゃん」「おばあちゃん」といった曖昧な呼びかけをしていました。
ですがそうした相手を一緒くたに扱うような言葉遣いはなんとなく態度として伝わってしまうものらしく、そのことで相手からの信頼を大きく残ってしまうようなこともあります。
今ではできるだけ相手の名前を丁寧に覚えるようにし「○○さんお元気ですか?」といったような丁寧な言葉を使って呼びかけるようにしています。
言葉が丁寧になると自然と気持ちも引き締まるのか、相手を見るときの注意力も高まり転倒などの怪我をしないようにという意識も私自身の中で強くなるのを感じます。
守秘義務を守ること
最後に大事な心がけというより義務として紹介したいのが、介護職における「守秘義務」です。
介護の仕事においては相手の住宅におじゃまをしてサービスをしたりといった、非常にプライベートな部分にも踏み込みます。
そうしたときに知り得た情報について、例え職を退いた後であっても決して外部に漏らすことはしてはいけません。
例えうわさ話であっても個人の情報を漏らすことは犯罪行為なので、その点は十分に気をつけているつもりでいます。