離職率が高い職業です
ホームヘルパーを含む全ての介護関連業に言えることですが、大変離職率は高めです。
財団法人介護労働安定センターによる労働環境の実態調査によると、介護職における離職率は約20%、
そのうちの4割以上は1年以内に辞めてしまっているといいます。
これは正社員・契約社員・パート・アルバイトといった雇用形態による区別もあまり関係ないようで、
平均勤続年数では約4年とびっくりするくらい短い数字となっています。
それもそのはずで、介護の現場というのは大変仕事が過酷であるにもかかわらず給与水準が非常に低く、
その上多くの人とコミュニケーションをとりながら円滑に業務を回していかなければいけないという
高度なスキルも求められます。
もっと言えば、介護の現場も医療の現場同様年々新しい器具や治療方法が登場してきているため、
毎日の業務を行いつつも日々勉強をして新しい情報を仕入れていかなければいけないという大変さがあります。
同じ離職率が高い仕事として知られている看護職はそれでも給与水準が高くなっていますが、
それに比べるとやはり介護職というのはどうしても不公平なんじゃないかというような気持ちが出てしまいます。
離職率が高い理由の1つとして
なぜ介護職の給与水準は低いままなのかというと、今日本国内で運営している介護施設は
介護保険をもとにした介護報酬からその費用を算出しているという事情があります。
これが例えば完全に民間施設として自由に行っているのであれば、従業員の給与を上げるために
利用者の負担を増やすといったこともできるのですが、介護保険をもとに費用計算をすることになっている現在では
給与を上げるためには介護保険料を上げなければいけないという国家的な問題になってしまうのです。
それにしても、他にもSEやクリエイター職など給与が低くて長時間労働の仕事はあるのに、
どうして介護業界ばかりが高い離職率となっているのかということについては疑問が残ります。
うちが勤務する事業所は比較的環境が恵まれているのか、今すぐにでも辞めたいと思うほど
思いつめたことはありません。ですが、ほかの介護の仕事についている友人などの話をきくと、
ひどいところは本当にひどい状況になってしまっているようです。
急に大勢が辞めてしまったような事業所ではほとんど経験のない人を大量に雇っては、
満足に研修もしないうちに一人で仕事をしなさいと突き放すというようなことをしていたりするといいます。
しかし介護の現場というのは何が起こるかわからないところですから、ちょっとしたつまづきや思い違いで
ケガや事件が起きてしまったりすることがあります。
そんなときに失敗した人を責められるようなことがあれば、誰でも1年もたずに辞めたいと思ってしまうことでしょう。
なので自分もその業界にいる身としては、「介護業界で働くやつらは根性がない」と言われるのはとても心外です。
とはいっても、今頑張って介護福祉士を目指して勉強している人たちには
変わらず頑張ってほしいというのが本音です。
労働環境を良くする方法は?
今は、リハビリや看護、介護などの専門学科は海外の学校にも存在するので、
知識や経験を海の向こうで学ぶ人も少なくないです。私の同級生も
こういった専門機関を通じて、高校生のうちからアメリカ留学に挑戦していました。
なんというか、改革の意識の強い人が、他国の良い文化をこちらに持ち込んで、
古い体制を改善してほしいな願ってます。個人レベルでは業界全体の改善は難しいので、
海外からの働きかけによって、体制を変えていくほかないのかなとも感じますので。
根本的な解決策というのは難しいのかもしれませんが、今後労働環境が
少しずつでも良くなっていってくれればいいなと期待しています。